初期のフィッシュマンズのアナログ盤
もうすぐ街の気温も上昇していこうとするこんな日に、フィッシュマンズの初期3作のアナログ盤がまとめて入荷してきました。
フィッシュマンズといえば、「ナイトクルージング」以降のポリドール期の作品が圧倒的だし
評価も高いし素晴らしいんだけど、
2000年代も後半を過ぎたあたりから、初期のフィッシュマンズの音楽の方がしっくりとくる人が多くなった
ような気がしています。
特にテン年代に入ってからの日本のインディーロックシーンを見ていると初期フィッシュマンズの重要度を
感じてしまうのです。
2011年の春ってもしかしたらこの3枚を聴くのにいちばんいい時期、なのかもしれませんね。
名盤ばかりです。ぜひ!
FISHMANS / CHAPPIE,DON’T CRY [USED 2LPs/JPN] 4675円
こだま和文prd.による’91年リリースの1stアルバム。
アマチュア時代の彼らの総決算、だったんだろうなと感じさせる完成度の高い傑作です。
「ひこうき」とか「チャンス」とか優しいいい曲が多くてそこが大好きです。
中古レコード屋スタッフ的な観点でいえば小学校唱歌を真夏のレゲ・インスト化した「夏の思い出」や青臭いジャズナンバー「ピアノ」あたりをぜひ再発見して欲しいかなと思ったりもします。
FISHMANS / KING MASTER GEORGE [USED 2LPs/JPN] 4880円
’92年リリース2ndアルバム。
初期のポップなフィッシュマンズの集大成といえる名曲「100ミリちょっとの」収録。ですが、
いよいよフィッシュマンズ~佐藤伸治節といえる”暗いMELODY”が出来てきたなって感じの3曲「いい言葉ちょうだい」「なんてったの」「頼りない天使」が最高です。
プロデュースを担当した窪田晴男によるラストのお遊び「曲目紹介」は当時FM横浜で放送されていたラジオ番組「GIRL GIRL GIRL」を聴いていた人は懐かしいはず。
FISHMANS / NEO YANKEES’ HOLIDAY [USED 2LPs/JPN] 6300円
’93年リリース3rdアルバム。にして、初期フィッシュマンズの最高傑作。
というか、今やあの「空中キャンプ」よりも重要なんじゃないかと思える超絶激名盤です。
「RUNNING MAN」「いかれたBaby」「Smilin’ Days, Summer Holiday」「エヴリデイ・エヴリナイト」…と、
ぜったい聴いて欲しい重要曲を書き出そうとするとただただ1曲目から収録曲を順番に書いていくことになってしまう、くらいの名曲の連続。
これがリリース当時まったく評価されなかったとは!