2011/9/17 土曜日

来週の月曜日の80年代レコード放出セール作業ルームから。その4。

ネオアコからビートパンクまで。これも青春。あれも青春。

セール品うちあけ話第四夜の今日は、放出品の中から青春音楽の名盤たちを選りすぐってご紹介したいと思います。
今夜もひとつお付き合いくださいませ。


ORANGE JUICE / YOU CAN’T HIDE YOUR LOVE FOREVER [USED LP/UK]
ご存知80年代英国青春音楽の金字塔。
改めて聴いて思ったけどやっぱめちゃくちゃいいアルバムだよなー。
“you can’t hide your love forever”ってアルバムタイトルからして最高じゃないかい。
これって何か有名な小説の一節だったりするのかな。
UKオリジナル盤で放出します。この機会に是非。


THE BORDER BOYS / TRIBUTE [USED 12inch/EU]
フランスのビーチビーイズ狂、ルイ・フィリップの青春の1ページを切り取った名盤。
このミッキージャケのせいでオリジナル・アートワークでの復刻は永遠に無理、らしいです。
夏の終わりに聴く”when the party is over”は切ないのぉ。。。
♪when the party is over
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2011/09/916whenthepartyisover.mp3|titles=♪when the party is over]


カーネーション / YOUNG WISE MEN [USED LP/JPN]
’88年の記念すべき1stアルバム。
この頃の彼らは、アメリカにはフィーリーズ。イギリスにはモノクローム・セット。そして日本にはカーネーション!て感じのヒネクレ・ギターバンドで最高です。
「ビーチで写真」「恋は底ぬけ」「ハンバーガーですね」「きっとイクよ」「ごきげんいかが工場長」など、曲名からも匂ってくるヘンタイさが、信用できる感じ。
♪young wise men
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2011/09/916youngwisemen.mp3|titles=♪young wise men]


THE CURE / IN BETWEEN DAYS [USED 12inch/UK]
奇妙で・暗くて・でも、めちゃくちゃポップ!といったらこのバンド!
このメロディーとこの歌声。涙腺を直撃してきて辛い。ウィズアウト、ユー。。。


THE SMITHS / WILLIAM,IT WAS REALLY NOTHING [USED 12inch/UK]
で、やっぱりスミス。
傑作揃いのスミスのシングルの中でも最も蒼くて・切なくて・疾走してるのがこの1枚。
あっという間に終わっちゃう生き急いでる感も泣けます。
カップリングの”Please Please Please Let Me Get What I Want”も同様に。


ザ・ブルーハーツ / TRAIN-TRAIN [USED 7inch/JPN]
日本のスミスは誰だろう。やっぱブルーハーツかな。
比較的見かけない大ヒット曲のアナログ7インチシングル。このシングル、両面ともにマーシー曲なんですね。(B面はアルバム未収録)
付属の歌詞カードもマーシーの手書き。
で、歌詞のあとに「突然、僕はそこで一人ボッチだった。僕の友達のホリー・バーバリアンが僕をそこに置き去りにしたのだ」…
なんていうマーシー作の散文詩が書いてあって。マーシーの真性ネオアコ魂が爆発してて最高!!


ザ・コレクターズ / WELCOME TO THE FLOWER FIELDS AND THE MUSHUROOM KINGDOM [USED 10inch/JPN]
そしてバンドの出自などから考えても(加藤ひさしはブルーハーツのベーシストとして誘われたんだし!)ブルーハーツとは双子の兄弟のような位置だった気がするコレクターズのMINT SOUNDからリリースされたインディー盤。
80年代ジャパニーズ・モッズ~サイケポップの名盤。と、同時にレイト80s日本の青春音楽の名盤でもあると思います。
雨降りの水曜日には博物館へ恐竜に会いに行くんだ、なんて歌を書く加藤ひさしとモリッシーが僕にはダブって見えます。
今回、出荷時に付いていた薄い外ビニールも完備の美品にて放出いたします!
♪夢見る君と僕
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2011/09/916yumekimi.mp3|titles=♪夢見る君と僕]


The ピーズ / グレイテスト・ヒッツ Vol.2 [USED LP/JPN]
ブルーハーツに対抗できた唯一のビートパンク・バンドがピーズ。
いきなり2枚同時発売、という破格さ(この手法は後に銀杏BOYZ→神聖かまってちゃんへ受け継がれます)にしびれるデビューアルバムのVOL.2の方。
VOL.1かVOL.2かで言ったら僕はこのVOL.2の方が好きで。
なんでかって言ったらラストに入ってる”階段”という曲が死ぬほど好きだからです。
で、この”階段”。歌詞に「ステフはだれかと消えたけど」なんて一節があったりしてネオモッズ映画『さらば青春の光』からの影響大なんです。
しかも作詞を担当したのが現ファイヤースターターのサミー氏!なんだそうで。
2代目ドラマーのウガンダ氏が後にTweezersのドラマーになったりとか、ピーズとジャパニーズガレージシーンとは不思議な繋がりがあるんですよね。
この辺、とっても興味をそそられます。もっといろいろ知りたいですね。
♪階段
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2011/09/916kaidan.mp3|titles=♪階段]

…と、ここまでしれっと書いてきましたが重要なのがコレ、なんとなんと!アナログLPなんです!!!!!!!
まさに奇跡!!!!よくぞ出しておいてくれました。ビクターさんありがとう!
ジャケ、でっかいよ!歌詞カード、でっかいよ!!うわああああああい!!!!


フリッパーズ・ギター / 海へ行くつもりじゃなかった [USED LP/JPN]
フリッパーズもデビューはギリギリ80年代、なんですよね。
毎週観てた「イカ天」の放送枠の中でこの1stアルバムのTVスポットが流れてたのを鮮烈に記憶してます。
レアなアナログ盤、今回は出荷時に付いていた薄い外ビニール付・しかもおそらく未使用品にて放出いたします!
内容についてはもう、何も書く必要もないですよね。

Filed under: 入荷[used],放出セール作業ルームから , , , — coconutsdisk kichijoji @ 0:17:50

2011/9/15 木曜日

来週の月曜日の80年代レコード放出セール作業ルームから。その3。フィルムス特集。

今回のセールで密かに嬉しいのが大好きな80年代テクノポップバンド<フィルムス>がリリースした全ての作品、2枚の7インチシングルと1枚のLP、を取り揃えることが出来た事。

そんな訳でセール前の放出品うちあけ話第三夜の今日はフィルムス特集、いってみたいと思います。


フィルムズ / T.V.フォーン・エイジ [USED 7inch/JPN]
アルバムに先行してリリースされた記念すべきデビュー盤。
片仮名のアーティスト表記はフィルム「ズ」。

  20世紀に生まれていたら/こんな不幸はなかった
  なぜかせつなくて/なぜか悲しくて/笑ってしまった

…という歌詞が印象に残ります。後述しますがこの笑うしかない絶望と諦め、みたいな感覚がフィルムスの楽曲を覆う世界観だと思います。


フィルムス / ミスプリント [USED LP/JPN]
そしてこれがフィルムス唯一のアルバムにしてジャパニーズ・テクノ・モダン・ポップの超絶名盤『ミスプリント』!
イギリスのバグルスあたりを思わせる英国ポップなヒネた感覚にシンセをまぶしたアレンジ。そこに60年代ポップス、中でもビーチボーイズ、が見え隠れする甘いメロディーが加わって。そんな曲だけ聴いててもとってもポップで素晴らしいんですが。

フィルムスが特別なのはリーダー赤城忠治氏による歌詞の世界だと思っていて。

来るべき(というか21世紀とかさらに先の30世紀とかの)遠い未来への不安・不信・猜疑心、なにか悪いことが起こってる気がしてるけど自分にはどうすることも出来ないという諦観・絶望、そしてそれでもまだほんの一握りだけど希望は一応残ってる……の か?みたいな。そんな歌。3.11以降の今聴くべきやるせなくて悲しい歌の数々。

さて、そんな超名盤の本盤。今回入荷したのはご覧のとおり帯付(「あら!未来?」という帯コピーがストレンジ)!
さらに!今回入荷した盤にはカッチョ良すぎる写真がたくさん掲載されているポスター型プロモ用資料が付属しております!!
これっ!↓いやーこれは欲しいでしょっ!

で、このプロモ資料に掲載されている赤城さんの文章がとても良くて。良すぎるので引用してしまおうと思います。

  2度目のアンコールでステージに上った。
  マイクを持つ手の感触と、
  目の前の女の子の胸のふくらみは、
  多分同じやわらかさだろうと思って興奮した。

  残念ながら、
  筒井もキューブリックもほとんど知りません。
  ただ、六本木のアルファキュービックに行くと
  キューブリックを思い出すし、
  筒井康隆の名前を聞くと、
  筒美京平を思いだすけど、
  どちらかというと、
  鉄腕アトムが好き、かな。

…と、これを読んで気づいたんだけど、フィルムスの世界観に近いのはあれだよ、藤子・F・不二雄のSF短編!


フィルムス / GIRL [USED 7inch/JPN]
アルバムリリース後に出た2ndシングル。アルバム未収録の名曲!!
これ、ほんと見かけない幻の逸品。
個人的に今回のセールの目玉のひとつだと思ってたりします。
♪ガール
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2011/09/915girl.mp3|titles=♪ガール]

この後フィルムスはあのYENレーベルへ移籍。セカンドアルバムの製作に取り掛かりますが結局リリースされることはありませんでした。
そのセカンドアルバム用のデモが数年前に発掘され、CD発売されるという情報もありましたが結局幻に終わったようです。

Filed under: 入荷[used],放出セール作業ルームから — coconutsdisk kichijoji @ 21:10:04

2011/9/13 火曜日

来週の月曜日の80年代レコード放出セール作業ルームから。その2。

今日もまたセール放出品からいろいろとご紹介します!

※本日紹介のレコードの価格等についてのお問い合わせや、電話・メールでのお取り置き、通信販売は9/20以降の受付とさせてください。
大変申し訳ございません!何卒、ご理解・ご協力お願いいたします。


EXHIBIT B / PLAYING DEAD [USED LP/UK]
XTCやNEW MUZIKあたりのポップでヒネたバンドの大元ネタがビートルズなのに対してこのバンドはビーチボーイズが背後にある、というあまりない感じの立ち位置が素晴らしいバンドの名盤唯一作。
フリッパーズ・ギター”全ての言葉はさよなら”ネタ”Expert From A Hippy Opera”収録、という事でも有名な1枚。


IN EMBRANCE / THIS BRILLIANT EVENING [USED 12inch/UK]
’85年チェリー・レッドから出た”シンセ・ネオアコ”とでも呼びたい名曲。
この辺の中途半端な感じが今一番しっくりくる気がします。
僕はこのレコード、超昔にフリッパーズが「オリーヴ」(!)だったか「ピーウィー」(!!)だったかで紹介してて知りました。今考えると狂ってる!
♪this brilliant evening
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2011/09/913thisbrilliantevening.mp3|titles=♪this brilliant evening]


VOICE / S.T. [USED 10inch/JPN]
そんな「中途半端な感じ」、和モノでもいくつか見つかります。
昨日のポストでちょっと書いた水族館レーベルのVA盤『陽気な若き水族館員たち』にも参加していたグループのおそらく唯一作。
80年代東京湾岸ならではなジャパニーズ水彩シンセ・モダン・ポップの傑作です。
ジャケットも良いですよね。
♪ベッドの中の幸せ
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2011/09/913bednonakanosiawase.mp3|titles=♪ベッドの中の幸せ]


テストパターン / アプレ・ミディ [USED LP/JPN]
そしてこの名盤に辿り着く。
夢みるテクノ少年の為のポップ・ミュージック。またはブライアン・ウィルソンがテクノポップを奏でたら。
…そんな瑞々しくてイノセントなジャパニーズ・テクノポップの大傑作です。


ワールド・スタンダード / アロー! [USED LP/JPN]
テクノポップ~NW周辺のアーティストのポップスアプローチとしてはこの鈴木惣一郎率いるワールド・スタンダードの’86年セカンドなんかも。
プロデュースはその後フリッパーズギターを手掛ける牧村憲一氏。



ピチカート・ファイヴ / オードリィ・ヘプバーン・コンプレックス(プロモート用テスト盤) [USED 7inch/JPN]
そしてそんな流れの最高峰なのはやはりピチカート・ファイヴ。というよりも流れを断ち切る程の趣味の良さと突き抜け感が凄い。
80年代のピチカートってホントに孤高だったんだろうなあ、と思ってしまいます。
さてこちらは記念すべきデビュー直前の非売品プロモート盤!昨年の90年代セールで放出した物よりもてんで状態のいいものが入荷したんで思わず裏ジャケも載っけてしまいました。
この曲を7インチで聴ける歓び!!


ピチカート・ファイヴ / カップルズ [USED LP/JPN]
孤高のバンド、80年代ピチカート・ファイヴ。の、超絶名盤1stアルバム。の、アナログ盤!
しかも今まで入荷したもののどれよりも状態が良いですっ!!!シュリンク付!超美品!!
この、さっきシュリンクを切ったばかり、という感じが写真で伝わりますか?


ピチカート・ファイヴ / ベリッシマ [USED LP/JPN]
孤高のバンド、80年代ピチカート・ファイヴ。の、超絶名盤2ndアルバム。の、の、の!アナログ盤!!!
こっれも昨年のセールで放出した物より状態の良いものを御用意いたしました!!!!
シュリンク付!超美品!!消費税訂正ステッカーが泣けますね。


PREFAB SPROUT / JORDAN:THE COME BACK [USED LP/UK]
ピチカート『ベリッシマ』での女声コーラスの使い方が大好きなんですけど、プリファブ・スプラウトも同じ理由で大好きです。
という訳で彼らの最高傑作の誉れ高き4作目。このアルバムのアナログ盤は比較的見かけませんよね。


ANDY PAWLAK / SHOEBOX FULL OF SECRETS [USED LP/UK]
”ひとりプリファブ・スプラウト”こと、ネオアコSSWアンディ・ポーラック名作1st。
アル・クーパーの名曲”Jolie”を思わせる(パクった?)”Mermaids”はフリーソウルファンにもオススメ。


岡村靖幸 / DOG DAYS [USED 7inch/JPN]
アンディ・ポーラックとかフレンズ・アゲインとかとつなげて聴きたいのが初期岡村ちゃんのこの名曲!
モータウンビートにアコギのカッティング。夏の太陽のせいで堕落してしまう、というカミュ「異邦人」的な(?)歌詞。
これは日本語ネオアコの名曲だと思います。


エキゾティックス / LIBRARY [USED LP/JPN]
沢田研二のバックバンドの単独作’83。
ここに収録されている”You Can Tell Me How”という曲。これが聴いてみてびっくりのアズテック・カメラ”Oblivious”インフルエンスド・ソング!
しかもリリースが’83年だからこれはかなりのリアルタイム早業!もしかしたら日本初のネオアコ曲はこれ?なんて。
このアルバム、他の曲もシティポップというにはほの暗くてなんだか不思議なレコードなんです。
♪you can tell me how
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2011/09/913youcantellmehow.mp3|titles=♪you can tell me how]

Filed under: 入荷[used],放出セール作業ルームから — coconutsdisk kichijoji @ 20:37:19
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