ブルーズ特集
鉄は熱いうちに打て!
ブルースは暑いうちに聴け!
ということで、ムシ暑い日に窓を開け放して(トーゼン、クーラーなんか禁止)
じりじりと汗をかきながら聴きたいブルース特集!いくぞー。
JOHN LEE HOOKER “THE BEST OF” [USED LP/UK] 2100円
初期の、ギター一本のやつもトンでもなくスゴイけど、ブリティッシュビートからの流れで
聴き始めるにはこちらのバンド編成録音がとっつきやすいでしょう。
英ビート勢に影響大の”BOOM BOOM””DIMPLES”も勿論収録。
ジャケもかっこいいUK盤で聴くのがまた’気分’ですよね。
MUDDY WATERS “SAIL ON” [USED LP/US] 1260円
戦後ブルース最重要アルバムマディの記念すべき1stアルバム、のデフジャケ版。
あの横顔のオリジナルジャケの方が超有名だけど僕にはこちらのジャケの方がなじみ深いです。
なぜって、昔々『モグラネグラ』という深夜テレビ番組のブルース特集に鮎川誠さんが出演して
紹介してたのがこっちのジャケだったからです。
JUNIOR WELLS “IN MY YOUNGER DAYS” [USED LP/US] 2100円
マディよりもちょい若い世代のシカゴブルースマン。
ファンキィなR&B調ナンバーが多くてとっつきやすくてオススメです。
まずはキラーダンスナンバー”MESSIN’ WITH THE KID”を聴いてみてちょーだい。
これをイカす!と思ったら「買い」です。
SUNNY BOY WILLIAMSON “DOWN AND OUT BLUES” [USED LP/JPN] 1680円
ブルーハーツのヒロトが敬愛していることで僕ら世代にはお馴染みのブルース・ハーピスト。
(’KING BISCUIT TIME’って書いてあるサニーボーイTシャツ、かっこよかったよね。)
サニーボーイといえばコレ!って感じの代表的LP。とにかくジャケがインパクト大!黒すぎ。
ミディアム~アップのナンバーばかりで聴きやすいのもイイです。
SLIM HARPO “BABY SCRATCH MY BACK” [USED LP/US] 1260円
LAZYなルイジアナブルース代表!日本のヘアもカヴァーしていた代表曲”SCRATCH MY BACK”
はホント、ヒップとしか言いようのないカッコよすぎな名曲。初めて聴いたとき、なんてゆうか、すごく
自由な感じがしたのと、アヴァンギャルドな空気も感じられてガツン!と衝撃を受けたもんでした。
ストーンズが取り上げた”SHAKE YOUR HIPS”もサイコー!
TOMMY TUCKER “HI-HEEL SNEAKERS” [USED LP/JPN] 1470円
あのブレイカーズもカッコ良くカヴァーしていた事で知ってる人は知ってる有名定番ブルースナンバー
”HI-HEEL SNEAKERS”で有名なブルースマン。
”WALKIN’ THE DOG”なんかもやっててアーりィR&B好きにもオススメです。
J.B. LENOIR “NATURAL MAN” [USED LP/JPN] 1890円
異色のシカゴ・ブルースマン!
まず、そのカン高い歌声が全くディープじゃなくて逆にイイ感じ。
それから、アップテンポの曲でのリズムの取り方がすごくモダン!
スカ好きにも聴いてほしいです。
MAGIC SAM “LIVE!” [USED LP/JPN] 2100円
マジックサムのレコードはどれも素晴らしいけれど、中でもこのライヴ盤はスゴすぎます。
名盤『ウェストサイドソウル』発表直後の録音を収めたディスク2がまじでヤバすぎる!!
ガレージィで、パンク!サイコーーーーー!!!
ELMORE JAMES “EARLY IN THE MORNING” [USED LP/JPN] 840円
電化スライドの鬼!ザキザキにささくれ立ったスライドの音塊がガレージパンク!
速いブギ”HAWAIIAN BOOGIE”でヒップに踊りたい。
HOUND DOG TAYLOR & THE HOUSEROCKERS “NATURAL BOOGIE” [USED LP/US] 2310円
エルモアのガレージ感をさらに強力にしたのがジョンスペもリスペクトしてるこの人!
”HAWAIIAN BOOGIE”も演ってます。
この超ウルトラスーパーヤクザなブルースを聴けば、ブルースが”渋い”なんてえのはまやかしだって
判るはず。”YOU CAN’T SIT DOWN”でバースト!!!!
US ORG.での入荷ですよ。
MISSISSIPPI JOHN HURT “THE IMMORTAL” [USED LP/JPN] 2520円
さて、ザキザキにガレージィなのでアゲにアゲた後、最後は心安らぐアコースティックなブルースで〆。
ラヴィン・スプーンフルがそのバンド名を彼の”COFFEE BLUES”の歌詞の一節から取ったというのは
有名ですよね。気持ちよすぎてついウトウトとzzzzz。
国内盤帯付美品での入荷です。
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僕がブルースを聴き始めたのってけっこう早くって、中学生のとき。
学校の担任の先生が黒人音楽マニアでとりわけブルース大好きおじさんだったので
初期ストーンズやアニマルズなんかのファンだった僕は彼らがカヴァーした曲のオリジナルが聴きたくて
お願いして先生に色々テープに録ってもらって聴いてたの。
ヤードバーズと続けて聴いてもなんの違和感も感じなくダイレクトに好きになりました。
逆に同時期にやっぱり先生に聴かせてもらったサムクックとかオーティスレディングとかは全然ピンとこなかったなぁ。いまでこそ超大好きだけども。
で、何が言いたいかとゆーと、ブルースはパンクロックみたいなもんだ、という事。
理解するのに時間がかかったりするものじゃなくてダイレクトにわかる、ものなんだっつー。
だからみなさん、渋い?とかまったりしてる?とか思わずにガンガンブルース聴きましょう!
追伸:中古レコード屋さんで所在無げにしている”ブルースコーナー”を見るたびに哀しくなります。
パンクロックコーナーの隣に置いたらいいんだよ!