2003/11/29 土曜日

ブリルビルディングは唄う。

、、、そのこころは。コンポーザーが自ら歌ったレコード、です。
この種のレコードって、アメリカン・ポップス愛好家にとっては宝物のようなもの。
まとめて放出いたします!

GERRY GOFFIN”
it ain’t exactly entertainment” [US LP |AD 4102(ADELPHI)] 状態:A- ¥16800SOLD OUT!

まずは今回の放出の目玉!
キャロル・キングとのコンビで数えきれない程のヒットポップスを創り出した名作詞家の自演盤。
心酔していた(そのあまり、ポップス作家である自分を恥じていたようです)ボブ・ディランへの憧れ
がうかがえるヴォーカル。マスル・ショールズで録音されたアーシーなスワンプ・サウンド。
シュガーコーティングされたポップソングにも若さゆえの不安感、刹那感を滑り込ませていた彼だもの、’73年につくられたならこんなレコードになるのは当然さ。
“It’s Not The Spotlight”はこの人の歌できいてこそ、の、名曲じゃないですか?
ジャケット下方に少し傷みがあるものの、状態も上々ですし、なかなかお目にかかれないレア・アイテム、この機会に是非どうぞ!!

BARRY MANN
“lay it all out” [US LP |Z 30876(NEW DESIGN)] 状態:AB ¥3800SOLD OUT!
’71年発表の名盤。A④”I Heard You Singing Your Song “に象徴されるように(実際キャロルがコーラスで参加しています)、同年リリースされた、キャロル・キング「つづれおり」にインスパイアされてつくられたアルバム。SSWものとしても一級品です。

BARRY MANN
“survivor” [US LP |APL1-0860(RCA)] 状態:A- ¥3800SOLD OUT!

’75年発表の3作目。バリーの最高傑作を前作とするか、本作とするか。それは全ポップスファンの頭を悩ます大問題ですよねぇ。解答:どちらも最高傑作!いや、ほんとにどちらも素晴らしい作品です。
全音楽ファンが聴くべき珠玉の名盤です。

BARRY MANN
“s/t” [US LP |NBLP 7228(CASABLANCA)] 状態:A- ¥3000SOLD OUT!

’80年発表の4作目。ちょっとディスコに色目を使ったとこもあるけど(レーベルがCASABLANCAですし)基本的には時に力強く・時に心やさしく、というバリー節が変わらず楽しめる好作。未CD化。

ELLIE GREENWITCH
“let it be written,let it be sung…” [US LP |V6-5091(VERVE)] 状態:AB ¥2310(tax in.)
ゴフィン&キング、マン&ワイルときたら次はわかるでしょ?
ジェフ・バリーとのコンビで名曲(“Da Doo Ron Ron”!”Be My Baby”!”Chapel of Love”!)を書きまくった、エリー・グリニッジ。
’73年リリースの本作は過去に書いたヒット曲のセルフ・カヴァー集。
けど、そのどれもがはっきりと70年代的にリアレンジされていて、きっとエリーもバリーと同じく、キャロルの成功に触発されて作ったアルバムがこれなんじゃないかなあ。(もっとも、キャロルよりも数段「歌える」彼女は60年代に「ヴォーカリストとして」ソロアルバムを発表しているのですが)
所謂”オールディーズ”アレルギーな人はこのシックに生まれ変わった名曲群を聴いて、その「曲の良さ」に目から鱗を何枚も落としていただきたい。
前述の2組に比べてジェフ&エリーが我が国では今一つ軽んじられているのはこの素晴らしいアルバムを聴いてない音楽ファンが多いからだ、と僕は考えています。

BOBBY RUSSELL
“words,music,laughter and tears” [US LP |ELF 9500(ELF)] 状態:A- ¥2000SOLD OUT!

ボビー・ラッセルといえば”Little Green Apples”,”Honey”辺りが最も有名でしょうか。
60’sポップ好きの僕としてはゲイリー・ルイスとプレイボーイズに書いた”Sure Gonna Miss Her”やブライアン・ハイランドのソフトロック曲”The Joker Went Wild”が印象に残っています。
いま挙げた曲等を自身のほろ苦いイイ味のヴォーカル(ちょっとポール・ウィリアムスを思い起こさせます)で歌ったアルバム。共同プロデュースにバズ・ケイソン(ロニー&デイトナス”sundy”fame!)参加。

2003jw.bmp
JIMMY WEBB
“Letters” [US LP |MS 2055(REPRISE)] 状態:A- ¥2300SOLD OUT!
バリー・マンらより新しい世代の職業作曲家として登場したのがジミー・ウェッブ。
この人の曲(詞も書く)って、あるていど年齢いってないと解らない良さってありませんか?
僕は2年前くらいにこのアルバムを聴いて大好きになりました。少し前には解らなかった。このなんともいえぬ良さがね。
だから、これを見ている25歳以上の男性(に限る、絶対に!)で、聴いたことが無い、もしくは、前にちょっと聴いてみたけどあんま好きじゃなかった、という人がいたら今、聴いてみて下さい!きっと去年とは聴こえ方が違うはずですから。そしてきっと愛聴盤になるはずですから。
グレン・キャンベルでヒットしたA①”Galveston”からA②”Campo de Encino”へと流れる瞬間!
この瞬間の為に何度針を落としたことか!!泣けます!

LAURA NYRO
“The First Songs,,,” [US LP |FTS-3020(VERVE)] 状態:A- ¥3000SOLD OUT!

女性SSWの代表のようなこの人もはじめはソングライターとして脚光を浴びました。
本作収録曲でいえば”Wedding Bell Blues”はフィス・ディメンションによって、”Stoney End”はバーブラ・ストライザンドによってまずは世に広められました。
でも今ではどれもがローラ自身の歌にしか聴こえない。やっぱりこの人はすごいSSWだったのだな。
これはコロンビアへ移籍して本格的にシンガーとして再出発する以前にVERVEからリリースされた1st。
後にコロンビアからジャケットを変更して再リリースされました。

TERRY MELCHER
“s/t” [UK LP |K54016(REPRISE-UK)] 状態:A- ¥2000
この人に関してはコンポーザーといったイメージより、アレンジャー/プロデューサーとしての印象のほうが個人的には強いです。ブルース・ジョンストンとのコンビで数々のサーフ/ホットロッドの名曲を生み出していますが、一番感動したのが、ゲイリー・アッシャー作でウェイン・ニュートンが歌った”Comin’ Out Too Strong”のアレンジ。この曲をきいてアレンジャ−の重要さを痛感しました。皆さんも機会があったら聴いてみて下さい。
さて、前置きが長くなりましたが、これはそんなテリ−のファースト・ソロ作。(’74年リリース)
この特集に反して自作曲はそんなにないんですが、特筆すべきはそのヴォーカル!偉大なる「裏方ヴォイス」。いや、つまりヘタなんですね。裏方で名を成さなかったらレコード出せなかったんじゃないかというくらいのヘロヘロさで。で、これがたまらんのです、僕は。嫌いってひとのもけっこういるらしいけど。でもここまで書いたら聴きたくなった人いるでしょう?あんたも好きねぇ。

CAROLE KING
“Really Rosie” [JPN LP |GP 231(KING-JP)] 状態:A- ¥1200SOLD OUT!

この特集やってこの人紹介せずには、なキャロル・キングです。
ただ、皆さん既に持ってるでしょう、”Tapestry”とか”Music”とか”Wrap around joy”とか。
なのでちょいと変化球。最近聴いて「もっとはやく聴いときゃよかった」と思った一枚を御紹介します。
キャロルが手掛けたテレビアニメ「おしゃまなロージー」のサントラです。これ、なーんとなく後回しにしててまだ聴いてない人多いんじゃないですか?ほのほの・かわゆい好盤ですよ。

Filed under: 未分類,特集 — coconutsdisk kichijoji @ 3:05:25

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