アド・サム・ミュージック・トゥ・ユア・デイ 2010
先日開催されたヴァンダイク・パークスの来日公演。
会場の物販で”お買い上げ袋”として伝説のレコードショップ、パイドパイパー・ハウスのレコ袋が使用されたらしいですね。
無類のレコ袋好きとしては手に入れておきたかった!
てな訳で今日はパイドパイパーハウス的レコードの特集。数年前にやったものの続編、て感じでお届けいたします。
ジャケ画像クリックで通販可能です。※リンクの切れているものは売り切れです。
BUNKY AND JAKE / S.T. [USED LP/US] 3990円
パイドパイパー・ハウス、と聞いてまず思い浮かべるのが、ラヴィン・スプーンフルに代表されるグッドタイミーな感覚とジャズやソウルとフォークやロックンロールをミックスさせたご機嫌なサウンド、60年代グリニッジ・ヴィレッジ・サウンド。
そんなグリニッジ・ヴィレッジ・サウンドの裏名盤にして実は最高峰(と、僕は思う!)なのがコレ。
個人的な話、一時期このレコード以上に好きなものが無かった程。そんくらい最高なレコード!
60年代末って感じのヒップな味もあって、それがまた良いんです。
何故かほろ苦い映画のラストシーン、を連想してしまう裏ジャケの写真も好き。
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2010/12/1204bunkyandjake.mp3]
JAKE AND THE FAMILY JEWELS / S.T. [USED LP/EU] 2100円
ジェイクさん1stソロ作。これもバンキー&ジェイクと同路線で最高なんです。
バンキー&ジェイク・ファンはもちろん、NRBQファンなんかも必聴のご機嫌グッドタイミーSSW傑作です。
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2010/12/1204jake.mp3]
JAKE & THE FAMILY JEWELS / MAYBE [USED 7inch/US] 1260円
で、やはりNRBQのメンバーもファンだったようです。
NRBQのレーベル<RED ROOSTER>からリリースされた’83年シングル。
ジェイク兄さん。久しぶりに、ご機嫌なヤツ、お願いしますっ。なんて口説いてレコーディングさせたんだろうなあ。微笑ましい。
ご存知シャンテルズのガールズ・ドゥーワップ名曲をレゲエ・アレンジでカヴァーしています。
OHIO KNOX / S.T. [USED LP/US] 2100円
パイドといえばフィフス・アヴェニュー・バンド。あの永遠の名盤の事は前回紹介したので今回はこちらを。
フィフス・アヴェニュー・バンドの中心人物ピーター・ゴールウェイがバンド解散後にリリースした名盤。
オハイオ・ノックス、とは実在するバンドという訳では無く、ピーター本人の事を指すようです。ニックネームなのかな。
なので実質的にはピーターのファースト・ソロ・アルバムと捉えても良いんだと思います。
1曲目”Taking It Easy”からノックアウトされる最高にお洒落な音楽。分数和音の浮遊感、最高。
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2010/12/1204ohioknox.mp3]
PETER GALLWAY / ON THE BANDSTAND [USED LP/JPN] 2100円
なんと日本のみのリリースだった’78年作。
パイド周辺の音楽ファンはフィフス・アヴァニュー・バンド、オハイオノックス、’72年のピーターのソロ名義1作目の3枚を「3種の神器」なんて呼んでたようですが。
それ続くこのアルバムも負けず劣らずの名盤。
1曲目の名曲”Sunday Basketball”を聴くと’99年の来日公演で観客からのリクエストに答えて嬉しそうに歌ってくれたのを思い出します。
PETER GALLWAY REVUE / STATE STREET [USED 7inch/US] 1260円
’81年にポツリ、とリリースされた「ピーター・ゴールウェイ・レヴュー」名義のシングル。
おそらく自主制作。ライヴ会場で売る為に制作したものだったりするんでしょうか。
モノクロのチープなジャケットが良いですね。
PETER GALLWAY / LIKE A ROLLING STONE [USED 7inch/US] 840円
’85年のアルバム『PROOF』と同時期にリリースされたシングル。
両面ともLP未収録。もちろんディランの名曲カヴァーです。
JO MAMA / S.T. [USED LP/US] 2310円
キャロル・キングと共にザ・シティというトリオでたった1枚の名盤『夢語り』を作った2人、ダニー・コーチマーとチャールズ・ラーキー。
彼らがシティ解散後に結成したグループ、ジョー・ママの1作目。
・東のフィフス・アヴェニュー、西のジョー・ママ、と言われるとおりのジャジーでグルーヴィーでファンキーなサウンド。
・女性が1人だけいるバンド。
以上の2点を理由に、貴方の部屋のレコードラックにあるシュガーベイブ『SONGS』の隣にそっと置いて欲しいな、なんて。
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2010/12/1204jomama1.mp3]
JO MAMA / J IS FOR JUMP [USED LP/US] 2310円
セカンド・アルバムの本作も同じく傑作。
紅一点、アビゲイル・ヘイネスのキュートかつソウルフルな歌声が最高なファンキー・ロックの超名盤です。
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2010/12/1204jomama2.mp3]
THE EVEN DOZEN JUG BAND / S.T. [USED LP/JPN] 1260円
最後はぐっと時代をさかのぼってアーリィ60s。
ラヴィン・スプーンフル結成以前の若きジョン・セバスチャンやマリア・マルダーが在籍していたグループの唯一作。
リヴァイヴァル・ジャグバンドものの代表的名盤です。
若者たちが自分らのリアルタイムの音楽じゃない昔の音楽を発見・再評価・研究してワクワク・ワイワイ自分たちのものにしてる感じがにじみ出てるジャケット写真がキラキラと眩しい!
これも青春。これも青春音楽。
[audio:http://coconutsdisk.com/kichijoji/wp-content/uploads/2010/12/1204evendozen.mp3]
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