『テクノ歌謡』特集
先週の金曜日、このブログでもおなじみのサイト「killed by アイドル」のkaoticくんによる”レコードコンサート”なイベント「kaotic night」が下北沢ぷあかうにて開催されたので行って来ました。
当日は特別ゲストとして東京MODレジェンド!ハイスタイルのマンジさんや、これまた当ブログでおなじみの狂ったサイト「NOUNASHI COLLECT TO THE DEATH!」のあじゃぱくんも登場して相当濃くて興味深い話や音源が聴けて最高の一夜でした。
で、その時にkaoticくんが「僕がこんなレコードを掘るようになったきっかけ」のひとつとして80年代の歌謡曲とかポップスを「テクノ歌謡」としてカテゴライズして再評価する動きがあった事、という話をしててたんだけど、
そんな時、実にタイムリーにテクノ歌謡のコンピCDがまとめて入ってきたのでちょっと特集してみます!
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今回まとめて入荷したのはP-VINEがレーベル別にコンパイルしてリリースした『テクノ歌謡』シリーズ。
いまやどれも廃盤、探している方も多いかもしれません。
テクノ歌謡コンピといえば、大手SONYからリリースされたコンピ『テクノマジック歌謡曲』『イエローマジック歌謡曲』『テクノ歌謡 アルティメット・コレクション』の3枚が代表的でしょうか。こちらは廃盤にもなってませんし、アートワークや解説もしっかりしていてテクノ歌謡入門に最適な「A級」コンピレイションといった感じです。
対して、このP-VINE社がリリースした(テクノ歌謡コンピとしてはこのシリーズの方がリリースは先)『テクノ歌謡』シリーズはそのやんちゃなアートワーク~帯コメントから感じる「マニアが自腹で作った」感~違法CD-Rコンピ感がたまらない魅力を放っていて、「B級」の怪しさがプンプンします。
シリーズ監修者の一人である安田謙一さんが以前音楽誌で(たしかレココレだったと思う)「SONYのテクノ歌謡コンピはナゲッツでP-VINEのはぺブルス~バック・フロム・ザ・グレイヴ」なんていうイカす例えをしていましたっけ。
今回、その素敵すぎるアートワークを楽しんでいただきたく、ジャケットだけではなくブックレット裏とバックインレイの写真も掲載してみました。
じっくり楽しんでくださいませー。
V.A. / テクノ歌謡 東芝EMI編 デジタラブ [USED CD/JPN] 3150円
まずは個人的にシリーズ中いちばん好きかもな東芝編。
鈴木慶一×近田春夫によるフィーバー「デジタラブ」がまず、最高すぎ!!
羽賀健二による「ネバー・エンディング・ストーリー」キラーカヴァーの収録も嬉しいところです。
V.A. / テクノ歌謡 ポリドール編 ハートブレイク太陽族 [USED CD/JPN] 3150円
伝説のテクノ歌謡アイドル、スターボーをフィーチャーしたポリドール編。
テクノポップmeetsリヴァプールサウンドのEXも僕は好きです。
V.A. / テクノ歌謡 ビクター編 コズミック・サーフィン [USED CD/JPN] 3150円
エンケン×たけしによる名曲「俺は絶対テクニシャン」でスタートするビクター編。
細野さんによるクールファンクな山田邦子とかコスミック・インベンションとかSPYとかいい曲ばっかです。
V.A. / テクノ歌謡 ポニーキャニオン編 SOSペンペンコンピュータ [USED CD/JPN] 3150円
うなずきトリオとかひょうきんディレクターズとか。当然ながらフジテレビ色が色濃い気がするポニーキャニオン編。
テクノポップの時代=80年代ってフジテレビの時代ですもんね。
そんな中、サロンミュージックとかペグモなども収録。そしてやっぱり「ラムのラブソング」は永遠の名曲だなーと改めて。
V.A. / テクノ歌謡 テイチク編 ラヴリー・シンギング・サーキット [USED CD/JPN] 3150円
最もNWな、というか歌謡曲っぽくないテイチク編。
これは細野さんのレーベル<NON STANDARD>名曲集の趣もある1枚です。
ヤプーズの超絶名曲「セシルカット」収録。ほんとにほんとに大好きな1曲。
過去の関連特集記事→和ぽっぷんろーる特集2011・恋のま・え・ぶ・れーション編