2011/6/18 土曜日

今週の日曜日のファンジン/ミニコミ放出セール作業ルームから。パート5。

セール品うちあけ話第5夜。ついに最終回!(てかセールはまだ始まってませんからね皆さん!これからですからね皆さん!終わった気にならないでくださいね皆さん!!)

昨日までの超レアなzineの連続に自分自身もちょっとコワくなってきてしまってたので最終日の今日はいつもの当店ブログのゆるい雰囲気で90年代~2000年代のzineをご紹介します。(とはいえ思い入れ度は個人的に今回が一番、です)

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※本日紹介のレコードの価格等についてのお問い合わせや、電話・メールでのお取り置き、通信販売は6/20以降の受付とさせてください。
大変申し訳ございません!何卒、ご理解・ご協力お願いいたします。
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POP-IND’S Vol.7 No.8 [USED ZINE/JPN]
『ポップインズ』をzineと呼ぶには少々無理がある気もしますが、僕はこれ以前の版型の小さかった頃の号を足しげく通っていた某中古レコ屋で発見してその存在を知ったし(しかも『フォーエヴァー・マガジン』や『UP-BEAT』、阿木譲さんの『ROCK MAGAZINE』なんかと一緒に陳列されていた)まあいいかなと。
これは版が大きめサイズになって仕切り直し・ちょいメジャーになった後の8号目、ピチカート・ファイヴ特集号です(’91年刊行)。
「東京一、クールなストーリーをはじめよう。」という書き出しで始まるピチカート・ファイヴ・ヒストリーや小西&高浪の手掛けた作詞作曲編曲仕事のリスト、彼らが好きなものを100個並べた「PIZZICATO FIVE ANYTHING TOP 100」などなどこれ以上に充実していたピチカート特集は後にも先にも無かったな、と思わせる傑作号となっています。

そして実はこの1冊が90年代の中古レコード・カルチャーに与えた影響はとてつもなくデカくて。伝説の1冊、という捉えられ方もしているんですが、それは何故かというとこのピチカート巻頭特集内にて「小西康陽&高浪敬太郎2人の音楽人生に深い深い爪痕を残したレコード200枚」と題した企画が実に6ページにもわたって掲載されていたからです。とにかくこんなにたくさんのレコードジャケットを一度に見たのってこれが初めて、って感じでこれで人生が狂った人は多いです(もちろん僕もその一人です)。


SUBURBIA SUITE;ESPECIAL SWEET REPRISE 19921121 [USED ZINE/JPN]
’92年11月21日渋谷クラブクアトロでのイヴェント会場にて販売された(後にWAVEやHMV、リブロなどで一般販売)サバービア認定ディスクガイド本1冊目。

イージーリスニングと映画音楽とウェストコースト・ジャズとラテン音楽。90年代のレコード好きの若者たちは、ここに掲載された見た事も聴いた事もないレコードの連続にクラクラ・モヤモヤ・ワナワナしていたものです。
『POP-IND’S』誌でのピチカートの200枚の衝撃の余韻をさらに増殖させたような存在だったのがこのサバービア・スイートだったような気がします。

小西さんをはじめ、小山田圭吾、高橋健太郎、二見祐志のコラムもレコードレコードレコード。


SUBURBIA SUITE;WELCOME TO FREE SOUL GENERATION 19940409 [USED ZINE/JPN]
’94年リリースのサバービア本2冊目。

キャッチーでメロウなソウル・ミュージックの再解釈=フリーソウルの始まり。後半のブラジルものやダブやムーグものに特化したページなどは来るべきブラジル音楽ブームやモンドミュージック的流れの萌芽をも感じさせます。


SUBURBIA SUITE SUBURBAN CLASSICS 19960214 [USED ZINE/JPN]
’96年3冊目では今につながる”レアグルーヴ感”を決定付けたセレクション。そして後半はヒップホップ!そう、90年代中期以降の渋谷はヒップホップの黄金時代でした。

で、ちょうど真ん中のページは除川哲朗さんによるティンパン~和モノセレクション。後のシティポップDiggin’の先駆。


SUBURBIA SUITE;INTRODUCTION TO FUTURE LISTENING [USED ZINE/JPN]
あまり紹介される事が少ないですがサバービア本の1冊目と2冊目の間の’93年の夏には実はこの小冊子がリリースされていました。

2冊目のサバービア本からフリーソウル部分を抜き取った、つまり後半の元祖ブラジル~モンド的要素で構成された早すぎた1冊。僕はこの号の小西さんのコラムでアルゾという知られざるシンガーソングライターの存在を知りました。


米国音楽 Vol.2 1994 [USED ZINE/JPN]
レイト80sから続くネオアコ~インディーポップの流れもまだまだ健在で、『英国音楽』のスピリットを受け継いだトランペットトランペットレコーズ、現BIG LOVEの仲真史さん編集の『MARY PALM』、立教大学のサークルzine『PADDY’S CREW』、インディーmeetsサバービアなあの時代ならではの歪感が最高だった『PENSE A MOI』などなど手書き+ワープロzineを経てこのDTP制作による復活版『英国音楽』=『米国音楽』が’93年に登場します。

DTPとはいえまだ素朴な造りだった初期の号が僕は好きで、中でもこのVol.2が一番のお気に入りです。
巻頭の初来日時パステルズのカラー写真にまずノックアウト!東京の夜の街に佇むスティーヴン・パステル!
その他ヴェルヴェットクラッシュとBUS STOPレーベル特集などなど資料性も高い優れた記事掲載。


POPSY ROCK! 03 [USED ZINE/JPN]
洗練されたデザインの紙面になっていた中期以降の『米国音楽』の影響下のリトルマガジンの中で最も有名で完成度が高かったと思われるのが京都を拠点として発行していた『POPSY ROCK!』。
毎号毎号、7インチサイズの外カヴァー(7インチEPのジャケットと同じ)から一回り小さい冊子が出てくる、という非常に凝った造りでした。

ロケットシップの<中の人>=ダスティンに日本で初めてインタビューしたのはこの『POPPSY ROCK!』でした。


FINGER POPPIN VOL.2 [USED ZINE/JPN]
この時期のzineで個人的に一番好きだったのは渋谷ZESTの店員さんとして有名だった梶本聡さんによる『フィンガーポッピン』。
可愛すぎず、お洒落すぎない良い塩梅の紙面とデザインが最高でした。(デザインド・バイ、バカボンドシネマポップスオーケストラの岡田崇氏!)

長門芳郎さんによる夏の午後のための音楽のページ「SONGS FOR DAYDREAMERS」と和田博巳さんインタビュー「和田珈琲店本日開店」は何度読み返したことだろう。他にもダンヒックス特集、ダニーウィルソン特集、Dr.ロバート(ブロウ・モンキーズ)特集など超充実。
余談ですがこの『FINGAER POPPIN』感覚(のようなもの)を現代に甦らせていてめちゃくちゃ感動したのが『音盤時代』という雑誌。次号が待ち遠しい、大好きな雑誌です。


ヨ・ラ・テンゴ マップ map special issue#1 spring 2004 [USED ZINE/JPN]
『フィンガーポッピン』が持っていた「可愛すぎず、お洒落すぎない良い塩梅」の趣味の良さ?みたいなテイストはレイト90s~2000年代には下北沢の空気になっていった、気がします。そんな2000s下北な音楽zineの代表が『map』かなーと。
で、『map』の最高傑作だと思っているのがこの増刊号『ヨラテンゴmap』!一冊まるごとヨ・ラ・テンゴ!こんなzineはきっと世界でも唯一ではないでしょうか。


キングジョー / うわさのガレージパンクチャンネル [USED ZINE/JPN]
5回にわたってやってきましたzine特集、大ラス、しんがりを務めるのは僕の大好きなキングジョーさん!!
ジョーさんが発行していたガレージパンクzine(ガレーzine)『SOFT,HELL!』は90年代後半~2000年代初頭の音楽系zineを代表するもののひとつなのは間違いないでしょう。
これはそんな『SOFT,HELL!』の臨時増刊号として出された(2000年10月刊行)60sガレージパンクの金字塔オムニバスシリーズ『PEBBLES』全28枚を総て紹介する、アツくてナケる1冊!


『SOFT,HELL!』といえば去年の4月にかなり久しぶりの新作がジョーさんの出演したイベント会場にて配布されました。
これを僕はジョーさんにお会いした際に「お友達にあげて!」といって数部戴くという幸運に恵まれまして。ほぼ友人などに配ってしまったんですが1冊だけ何かの時の為にとっておいたんですね。で、ついにその時が来た!!と思った訳です。そう、このzineセールにて上記『うわさのガレージパンクチャンネル』をお買い上げいただいた方に差し上げます!ノー・イラスト、ノー・フォト、のびっっしり文字だけの死ぬほど面白いジョーさんワールド炸裂の最高の1冊なのでお楽しみに。

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という訳で実に5回にもわたってしつこくご紹介してきました魅惑のzineの世界。
ウェブ上だけでは伝わらない紙の良さ、という物もあると思います。
19日日曜日はぜひぜひ店頭まで、実際にページをめくりにお越しくださいませ!!

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Filed under: 入荷[used],放出セール作業ルームから — coconutsdisk kichijoji @ 0:33:50

2011/6/16 木曜日

今週の日曜日のファンジン/ミニコミ放出セール作業ルームから。パート4。

セール品うちあけ話第4夜。今日は昨日紹介した『HERE TODAY』と並ぶ今回の目玉、『英国音楽』を中心にネオGS~初期ネオアコzineにスポットを当ててみたいと思います。

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英国音楽 第9号 [USED ZINE/JPN]
小出亜佐子さんを中心に編集されていた日本のネオアコzineのゴッドファーザー的伝説のzine!!!
あのフリッパーズギターの前身バンドLOLLIPOP SONICのインタビューや音源収録のソノシートを付録につけた第11号と第12号があまりにも有名ですが、これはそれより少し前の第9号。
表紙&巻頭インタビューはギャズ・メイオール。


メジャーデビュー直後のブルーハーツ、ファントムギフトのナポレオン山岸さん、ストライクス(イラストはサリー久保田さんによるもの!)の貴重なインタビューが続いて、そしてついに…!

日本のネオアコの夜明け!ペニー・アーケードインタビュー!(「私たちはずっと、こんなバンドをまっていた」!!)
「UP FOR A BIT WITH penny arcade」という見出しにグッときてしまいますね。
まさにモッズ→ネオGS→ネオアコ、という東京アンダーグラウンド・ポップ・シーンの流れを体現したような1冊。

そして小出さんによるアノラックムーヴメントまっさかりの’87年のロンドンでのLiveレポートがまた素晴らしく貴重。バンドの事だけじゃなくて観客についてもレポートしていて実に興味深いです。本場のアノラック少年達はCAVERNのニセモノのアノラックを着ている、とかね。パステルズやマイブラ(超初期!!)のステージ写真もヴェリーレア。


英国音楽 第7号 [USED ZINE/JPN]
これはさらに遡って’86年発行の7号。

表紙&巻頭インタビューにロンドンタイムス。これを読むとペニーアーケード登場以前のこの時期、日本で最もネオアコのこころを持っていたバンドがロンドンタイムスだったんだなー、っていう事がよく判ります。愛読書はサリンジャー、好きな映画は「大人は判ってくれない」!!

ファントムギフトのピンキー青木インタビューも掲載。

そして「ページが余って困っておる!」と言って小出さんが好き放題書いた巻末のページが最高に面白い。伝説のNMEのキューティーズ特集についても書いていて、うわああーってなります。
なにより、小出さんの書く「丸文字」が僕は大好きなのです。


POPPY VOLUME 4 1987 DEC. [USED ZINE/JPN]
『英国音楽』とも交流のあった(巻末のthanks欄に名前が載っている)ネオGSzine。
当時この種のzineってどのくらい出てたんでしょうか。MOD-zineは少し調査が進んできてますがネオGSzineになるとほとんど資料が無いですからね…。

まず巻頭のマディ・ランプスインタビューがド貴重!この潰れまくったハーフトーンのライヴ写真でさえ僕は見れたことを感激してしまいます。

激初期オリジナルラヴ、ワウワウヒッピーズのライヴ・レポート。こちらも荒いですが貴重すぎる写真掲載!

他にも60sガレージのザ・シーズやモンキーズ、”Hey Joe”のいろいろなヴァージョンの聞き比べ、サイケな服が買えるショップガイドなどから丸尾末広、G.バタイユについての記事などなど60s文化とアングラ/サブカル感のミクスチャーがかなりいい感じで楽しいです。


STRIKERS WALK NO.1 [USED ZINE/JPN]
「STRIKERS WALK」といえばストライクスのオフィシャルサイトの名前ですが、実は彼らのファンクラブの会報誌の名前、だったんですね。という訳でコピー&ホチキスの”zine”な造りが気分を盛り上げる、後追いファンにとって入手するのは絶望的と思われる激貴重なファンクラブ会報誌を今回ドカンと放出してしまいます!!

メジャーデビューアルバム『VOX&BEAT』の小林ヨシオさん自身による解説。

結成からの話を細かく追ったロングインタビュー。
その他メンバーによるコラムや秘蔵写真館、お気に入りレコードのレビュー(ミルクシェイクス!)などなどファン涙モノの記事満載です。


STRIKERS WALK NO.2 [USED ZINE/JPN]
’90年6月発行の第2号。

ストライクスにとってのリヴァプール、四谷をメンバーと歩くという企画。ファンクラブならではのたまらない企画!

デビュー前からの貴重なフライヤーギャラリー!!


STRIKERS WALK NO.3 [USED ZINE/JPN]
’90年12月発行の第3号。ボーダーシャツにホワイトジーンズ、というファッションでのフォトが新鮮です。

貴重なレコーディング・スタジオでのオフショット!

小林ヨシオさん直筆によるチャック・ベリーについての素敵な文章。

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本日も表紙画像とそれからマニアな皆様から紙面もデカイ画像であげてくれ!とのご要望を頂戴いたしましたので一部ですが記事も当店tumblr(リブログしてくださったりして超嬉しいっす!)にて大きめサイズでアップしてますのでそちらも併せてご覧くださいませ。

(きっと明日も続きます)

Filed under: 入荷[used],放出セール作業ルームから — coconutsdisk kichijoji @ 23:23:54

2011/6/15 水曜日

今週の日曜日のファンジン/ミニコミ放出セール作業ルームから。パート3。

セール品うちあけ話第3夜の今回はいよいよ今回の放出の目玉、80年代ジャパニーズ・モッドzineの特集です!!

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※本日紹介のレコードの価格等についてのお問い合わせや、電話・メールでのお取り置き、通信販売は6/20以降の受付とさせてください。
大変申し訳ございません!何卒、ご理解・ご協力お願いいたします。
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HERE TODAY 2ND ISSUE [USED ZINE/JPN]
東京モッズシーンのドン、黒田学さんがやっていた伝説のジャパニーズMODzine!!!
ワープロとゼロックスコピーとカッターと糊と熱意!!!!!!をホッチキス2つで留めて。
ああ、本当に素晴らしい1冊。
ページスリー、ブルックス、ブレイカーズ、コーツ…..ページをめくる手が震えてしまうような内容です。
最後のページにはコーツの(ブルーハーツの、ではなく!)人気曲「青春の詩」の歌詞が掲載されていました。(ああ、気絶しそう)


HERE TODAY 4TH ISSUE [USED ZINE/JPN]
’85年のMODS MAYDAYにてリリースされた4号。
バイク、ブライトン・ブルービーツ、スタンダーズ、ハイ・スタイル…..!!!!!!!!!!
当時の東京モッズ&モデット達の写真の数々に感動。


HERE TODAY 6TH ISSUE [USED ZINE/JPN]
’86年のクリスマスリリースの6号。
ラストの東京モッズシーンのバンドのオリジナルソングの歌詞掲載ページにはコレクターズの「NICK!NICK!NICK!」とページ・スリーの「空」が。
ディスクレヴューのページではハイ・スタイルのシングルとメイキンタイムのLPが並べてピックされていて。うーん、感動。


DEAR FACE [USED ZINE/JPN]
黒田学さんのレーベル、RADIATEリリースの同名カセットに付属していたzine。
残念ながら今回入荷したものにはカセットは付いておりません。ですが、このzine(というか写真集)だけでも東京モッズシーンの貴重なドキュメントとしてかなりの資料的価値があると思います。
数ページ掲載してみますのでご覧下さい。


NEW DIRECTION NO.2 [USED ZINE/JPN]
『ヒア・トゥデイ』が東京モッズシーンを代表するMODzineならこの『ニュー・ディレクション』は大阪モッズシーンを代表するzine。
東京のMODS MAYDAYレポートや大阪モッズシーンの代表バンド、マージービートのインタビューなど掲載。
そして極初期のブルーハーツとロンドンタイムスのインタビューも!!


NEW DIRECTION NO.3 [USED ZINE/JPN]
3号の巻頭インタビューはコレクターズ!
60sガレージパンク紹介記事などもあって興味深いです。(「ずばり言ってガレージパンクはおもしろい!イギリスのブリティッシュビートよりもだんぜんカッコイイと言いきってしまうのだ!」)


NEW DIRECTION NO.4 [USED ZINE/JPN]
スカ特集の第4号。
B級GS特集なんかもあって実に愉しい。極初期ブルーハーツの貴重なインタビュー&写真も載ってました。


MY LIFE’S A JIGSAW ISSUE 11 [USED ZINE/JPN]
東京モッズzineのひとつ。ポール・ウェラーの表紙が素晴らしい!(これを数週間前にtumblrにのっけたら海外からの反応がかなりありました)
コレクターズやスタンダーズなどの記事、ディスク・レビューにはエル・レーベルの『LONDON PAVILON』が。
そしてこの号にはメジャーデビュー前のブルーハーツ、ヒロト&マーシーのロングインタビューが掲載されているんです!!
これが、メジャー以降には語らなかったようなかなり興味深い話をしてて読み応えありまくりなんです!!!!

本日も表紙画像を当店tumblr(フォローしてくださった皆様、ありがとうございます!)にて大きめサイズでアップしてますのでそちらも併せてご覧くださいませ。

(明日もまだ続きます)

Filed under: 入荷[used],放出セール作業ルームから — coconutsdisk kichijoji @ 20:34:21

2011/6/14 火曜日

今週の日曜日のファンジン/ミニコミ放出セール作業ルームから。パート2。

セール前恒例のセール品うちあけ話、第2夜は
現在『HOTWAX』を主宰してらっしゃる高譲さんが80年代にやっていた伝説の和モノzine、『REMEMBER』を大特集します。

この『REMEMBER』誌、とにかく30年経った今読んでも最高に面白くて、タメになる記事満載なんです。
和モノDIGがかなり一般的になってきている今こそ読まれるべきzineなのは間違いない!と叫びたくなってしまいます。

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REMEMBER VOL.1 1982 SPRING [USED ZINE/JPN]
記念すべき第1号。表紙&特集は平山三紀。
シンプルですけどすごい素敵なデザイン!「FOR JAPANESE POPS FUNS ONLY」の文字が眩しい。


REMEMBER VOL.3 [USED ZINE/JPN]
第3号。スクーターズのソノシート付!
巻頭特集は和田アキ子。そして歌謡曲とR&Bの深い関係を研究した特集、スクーターズとサンダーチーフという当時のジャパニーズR&Bポップバンドの大特集、と全体的にR&B~ソウル色の濃い大充実号です。


REMEMBER 1983 SUMMER VOL.4 [USED ZINE/JPN]
第4号。
まず、特集の「歌謡曲とパクリ大研究」がめちゃめちゃオモシロイ!!
他にも「誰も書かなかった大滝詠一研究」などなど。
裏表紙はスクーターズの青山タワーホールでのライヴの告知


REMEMBER VOL.10 [USED ZINE/JPN]
第10号。
連載「アマチュアバンド紹介」のマージービート編がたまらない!
大阪のブライトンやマージービートが紹介されていますね。ばんひろしさんも載ってる。そしてあの和ポップンロール伝説のバンド、ザ・ビーツも紹介されてます!


REMEMBER VOL.12 [USED ZINE/JPN]
第12号。
表紙&特集は弘田三枝子。
1号からずっと続いている看板連載ページ「あなたと私のベストテン」(これ、『HOTWAX』誌でも続いてますよね!)には若き小西康陽さんによる「細野晴臣作曲による歌謡曲ベストテン」が掲載!これ、すっごく読み応えあり。細野さんと小西さんどっちも大好き、って人にとっては(僕だ)涙モノの記事です。


REMEMBER VOL.15 [USED ZINE/JPN]
第15号。5周年記念号、ということで表紙&特集が再び平山三紀。思えば、平山三紀さんをロックンローラーとして崇拝する、という行為はかなりリメンバー~高さんイズムですよね。
ファントムギフトとヒッピーヒッピーシェイクス紹介記事やBPMレーベルを始めたばかりの近田さんインタビュー、黒沢進さんの連載「B級GS拡大鏡」(ザ・バロン特集!!!)などなど。
そして、『カップルズ』リリース時の小西康陽さんインタビューも!これは貴重。


REMEMBER VOL.16 [USED ZINE/JPN]
第16号。そしてこれがおそらくラスト号。
60年代和製ポップス=ひとりGS歌謡特集がまず素晴らしすぎ。
そして第2特集は細野晴臣研究。ソングリストやインタビューも掲載されていてかなり読み応えあります。
その他ストライクスとコレクターズのミント盤リリース時の紹介記事など大充実の1冊。

本日紹介の商品の表紙画像を当店tumblr(よろしければフォローしてください。あなたのtumblrも見たいのです!)にて大きめサイズでアップしてますのでそちらも併せてご覧くださいませ。

(明日につづく)

Filed under: 入荷[used],放出セール作業ルームから — coconutsdisk kichijoji @ 19:07:39

2011/6/13 月曜日

今週の日曜日のファンジン/ミニコミ放出セール作業ルームから。

セール前恒例のセール品うちあけ話、今回も。

今週末のzineセール放出品から、今日はオールディーズ/ポップス系zineを特集してご紹介したいと思います。

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BACK TO THE ROCK NO.11 [USED ZINE/JPN]
日本初のオールディーズzineといわれる大阪のフォーエヴァー・レコーズの宮下静雄氏による『FOREVER MAGAZINE』に触発されて作った、という日本最古のマニアック・オールディーズzineのひとつ『BACK TO THE ROCK』。
1979年10月発行の第11号は表紙を飾るアネットの特集、アンドレア・キャロル(!!)特集、ホワイト・ドゥーワップのザ・アールズのヒストリーなど30年経った今でも充分にマニアックな記事の数々に加え、大滝詠一インタビューも掲載!


BACK TO THE ROCK NO.12/13 [USED ZINE/JPN]
前号VOL.11から丸1年後の’80年10月にVOL.12と13の合本という形で発行されたこれが最終号。
サイズもひとまわり大きく、ページ数も多くなっていてかなり読み応えのある1冊となっています。
山下敬二郎の表紙がクールです。


RAVE ON 1985 NOV. [USED ZINE/JPN]
『BACK TO THE ROCK』のスタッフが新たに創刊したのがこの『RAVE ON』。
今読んでも楽しめる記事ばかりでかなりオススメのzine。
個人的にこの’85年11月号にはあのアイヴィー・シスターズのインタビューが掲載されていてアガりました。


RAVE ON 1987 MAY [USED ZINE/JPN]
同じく『RAVE ON』のこれは’87年5月号。
こちらには極初期のストライクスを紹介したページが!!!!


UP-BEAT ’89 VOL.15 [USED ZINE/JPN]
『RAVE ON』などのギンギンなマニアックさの代わりにカジュアルでお茶目な紙面が楽しいフィフティーズ~ロックンロールzineが『UP-BEAT』。
漫画が載ってたり、星占いのページがあったり。Oidies写真館といって読者のお父様やお母様のいにしえの50s写真投稿ページなんかもたのしくって。
でもきっちり情報は満載でいい雑誌です。
この89年の15号では若き日の横山剣さん(クールス在籍時)のインタビューやティアドロップス、ヒルビリー・バップスなどの日本のネオロカバンドのインタビューも掲載されています。

『BACK TO THE ROCK』、『RAVE ON』、『UP-BEAT』はここに載せた以外の号も放出しますのでお楽しみに!


POP-SICLE 1979 OCTOBER [USED ZINE/JPN]
オールディーズ/ポップス系zineといえば有名なのがこの『ポプシクル』ですね。
今回のセールでも数冊放出いたします。
なかでも個人的にお気に入りなのがこの’79年10月号。長門芳郎さんによるユークリッド・ビーチバンドの紹介記事がナイス!


FOREVER MAGAZINE VOL.5 [USED ZINE/JPN]
FOREVER MAGAZINE VOL.6 [USED ZINE/JPN]
大阪のフォーエヴァー・レコーズのボス、宮下静雄氏の死後休刊していた同誌のリニューアル再開版。
この2冊がほんっっとにマニアックな愉しさが溢れ出てくるほどにグレイトな名作zineで。
60年代ポップスやロックがお好きな方なら絶対ニコニコしてしまう最高の2冊です。
小西康陽さんも愛する書籍100選にこの2冊を選出していたほど。
海外のペーパーバックみたいな装丁と紙質も大好きです。

本日紹介の商品の表紙画像を当店tumblr(よろしければフォローしてください。フォロー返します!)にて大きめサイズでアップしてますのでそちらも併せてご覧くださいませ。

(明日につづく)


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