山本精一NITE
こんばんは。 並木です。
24日に渋谷WWWにて、『山本精一NITE』を観に行きました。
とにもかくにも濃密な夜でした。当日は3部、4部ぐらいの構成で、 まず1部で山本さんのソロがスタート。想い出波止場にもつながる、サンプラーのバックトラックを使った電子的アプローチmeetsギターインプロの世界。途中千住さんとのドラム×ギターのバトルもあり、それがもうとんでもなく凄まじいものでした。 1部は25分ほどで終わり。最後にMCで「これが僕の本質のようなもんです。」と言っていましたが、本当にそうかもしれませんね。去年「次はテクノアルバムを作りますよ」と言っていましたが、こういったかんじになるのかな~。楽しみで仕方ないです。
2部はアニス&ラカンカ with the Chill Hearts。見汐麻衣さんとmmmさんのユニットですね。ようやく彼女たちをライブで観ることができたのですが、めちゃめちゃ良かったですねぇ。22日にリリースされたばかりの1stアルバムからの曲は、どれも心あたたまるハッピーなものばかり。でも決してオッパラピーなかんじではなくて、芯のある温かさで。Chill Heartsの坂口光央さん(kb)、千葉広樹さん(b)、山本達久さん(ds)の3人がバックで支えているだけに演奏も素晴らしいの一言。
アニス&ラカンカ、もっと子供に聴いて欲しいな。子供に愛される存在になって欲しい。教育テレビとかで、子供と一緒に歌ってるの見たら、みんな楽しくなっちゃうと思いますよ。
アニス&ラカンカが終わり、いよいよ山本精一&PLAYGROUND。須原敬三さん(b)、千住宗臣さん(ds)という最強トリオ。「持ち時間が1時間なんですけど、とても終わりそうにありません笑」と言う山本さん。一体どのくらいやってくれるんでしょうか・・・。 セットリストは以下の通り。
01. Mothlight
02. がれきの空
03. いつものうた
04. まさおの夢
05. あんなに好きだったこと
06. めざめのバラッド
07. 新曲
08. 虚空の屋根
09. DISCORD
10. 第三ROCK
11. ソングライン
ENCORE
12. 空の名前
13. MANTRAL
曲はどれもスタジオ盤では聴けることのない、魅力的なアレンジが加えられていました。すっかりレゲエな『いつものうた』に、 『あんなに好きだったこと』でルー・リードばりのロックンロールアレンジ、間奏でGURU GURUと肩を並べる超絶インプロを繰り広げた『めざめのバラッド』。曲によって様々な色を表現できるのはこの最強トリオだからこそですね。
新曲も披露。フォーキーなアルペジオが印象的な静かなメロディの曲でした。山本さん曰く「ゴミ箱の私という曲です・・・嘘です。」とのこと。
そして、なんと!羅針盤の曲を2曲もやってくれました!しかも超・名盤『ソングライン』から!! 『ソングライン』は僕が初めて聴いた羅針盤のアルバムだったので、他のどのアルバムよりも思い入れの強い作品でした。最近、山本さんは羅針盤の曲を少しずつ演奏してくれるようになってきましたが、まさかがれきの空とソングラインを聴けるとはなぁ。正直鳥肌が止まりませんでした。一生聴けることはないとさえ思っていたので。想い出波止場の『第三ROCK』をやってくれたのもものすごい感激でしたが、今回は羅針盤でしたねぇ。
そしてアンコール。アニス&ラカンカを招いて『空の名前』。これを見て僕は勝手に『ラスト・ワルツ』を想像してしまいました。そのぐらいグッときたので。この曲ほど原曲から進化し続けている曲はなかなか無いと思います。
そして最後にChill Heartsの3人とPLAYGROUNDで『MANTRAL』を披露。『Crown Of Fuzzy Groove』のラストを飾る名曲ですね。最後の最後でこの曲をやるなんて誰が想像していたでしょうか。去年行ったファジー・グルーヴの再現ライヴよりも、さらにサイケデリックな仕上がりに。うーむ、やられましたねぇ。後半は完全にどっかの世界に連れてかれてました。
ライブが終わったときにはもう23時近くになっていました。山本さん、1時間と言っていましたが、2時間もやってくれたみたいですね笑 これほど濃い内容のライブはなかなか無いでしょう。最前で観れたし、ほんと、大満足でした。
会場の物販でいくつか商品を購入しました。まず山本さんのイラストも掲載された『らさっし!』というZINE。
らさっし! [ZINE]
ブックギャラリーポポタムのスタッフの方が販売していました。山本さんはイラストも相当カオスなので、必見ですね。
そして想い出波止場のCD-R『OUT MAN CD-R』
想い出波止場 / OUT MAN CD-R [CD-R]
いつも美味しい内容がつまったライブ会場限定販売のCD-Rがあるのは山本さんのライブの楽しみのひとつ。 今回もカナリヤバイ代物。 1トラック47分に様々なサウンドコラージュのあめあられ。津山さんが参加しているかどうかは謎ですが、確かに想い出波止場の世界。 新作と称してもおかしくない内容です。これが1000円ですよ!この間の『ドキュメント灰野敬二』のサントラといい、会場限定の音源が今年の名盤候補になるとは思いにもよらず・・・。 想い出波止場の新作もそう遠くない夢なのかもしれませんね。
長々と書いてしまいましたが、僕が何を言いたいかというと、
今のところ想い出波止場の最新作である『大阪・ラ』がココ池に入荷してますよ!
ってことなのです(何がなのですなんだか)!
想い出波止場 / 大阪・ラ [USED CD] 1,260yen
↑のCD-Rの世界観と一番通じる作品はこれ。それでいて想い出波止場の作品の中でも一番ポップな作品です。
スギサキさんはいないけど、山本さんの羅針盤ではないうたものが聴けますよ!
山本精一&PLAYGROUND、次の東京ライブは10/28(日),吉祥寺スターパインズ・カフェです。