日曜ブログ~ドキュメント灰野敬二
こんばんは。並木です。 昨日は七夕でしたが、皆さん短冊に願い事を書きましたでしょうか?
僕はうっかりして書き逃してしまったのですが、灰野敬二さんのドキュメント映画『ドキュメント灰野敬二』はしっかりと観ることが出来ました。 今日は、この映画の感想などを書いていこうかなと思います。 (※以下ネタバレ注意!)
映画は本当にドキュメンタリー作品で、灰野さんの誕生から幼稚園~高校時代のエピソード、音楽を始めたきっかけ、70年代のロスト・アラーフ加入、不失者結成、フレッド・フリスとの出会いなど・・・普段ほとんど聞けないような灰野さんの秘話が本当にわかりやすく伝わる構成でした。 もちろん過去を振り返るだけでなく、現在の灰野さんの姿もしっかりと映し出しているので、とても濃密な1時間半となっております。
僕が特に印象に残ったのは、不失者の練習風景(練習場所は池袋ペンタ!)。
『一音一音置く』リズムの練習を何度も何度も行う光景。 ノートにいくつもの『灰野流』構成表が書かれ(表紙に『不失者』と書いてあるノートが、ちょっとデスノートっぽい笑)、あぁ、あの不失者の独特なリズムはこの厳しい練習、いや修行が源だったのかと。 灰野さん、5月のDOMMUNEで「僕はムチャクチャやってるんじゃないんだよ。即興なんて学芸会だから。」という風におっしゃっていましたが、まさにそのことがダイレクトに伝わるシーンです。
ほかにも不失者の長きにわたるベーシストであった、故・小沢靖さんに対する灰野さんの想い、パーカッション・ダンスのビデオ撮影のシーン、ラストの『ここ』演奏シーンなど、正直言って最初から最後まで印象に残らないシーンは皆無です。 監督・編集の白尾一博さんはこの映画について、「灰野敬二さんを知らない人が、灰野敬二さんを知るキッカケ、入り口となってくれれば嬉しい。なので、お客さんには灰野さんを知らない人に、この映画を教えて欲しい。」という風におっしゃっていました。というわけで、僕はこうしてブログに書いてしまったわけです笑
会場限定で販売されている本作品のサウンドトラックを購入しました。
作中で使われた『おまえ』、『暗号』、『ここ』の3曲で約50分収録。 これが本当に凄い。個人的には、灰野さんの今までの作品の中でも1,2を争うポップな、聴きやすい作品なのではないでしょうか。『おまえ』、『暗号』は灰野さん、亀川千代さん、kiyasuさん編成の不失者の演奏で、とんでもなくロックです。
『ここ』は上野での灰野さんソロ演奏。しっとりと、やさしく、しかしどこかに恐怖があり・・・『ふわふわ』に並ぶ、大名曲のひとつです。このサントラ、2012年の名盤です。
『ドキュメント灰野敬二』、音楽が好きなら、絶対に観たほうがいいですよ!
映画館で観てこそ、迫力が伝わります。 公式サイトはこちら!
並木