反復するグルーブが創り出すトランシー状態についての考察。
なーーんつって。
つっこんだハナシはとりあえず置いといて、今週の入荷分ちょいと紹介。
個人的大スイセンな良質タイトルCDばっかしですよー。
左から
VARIOUS / THE ROOTS OF CHICHA [USED CD]
サブタイトル「サイケデリック・クンビアズ・フロム・ペルー」。お隣の
コロンビアのクンビアをサイケデリックというかチープなワウかけて、サーフに
アレンジした60-70年代にペルーでちょびっっと流行った『チーチャ』コンピ。
何故か郷愁のメロディもイナタすぎで良い!大スイセン!!
BABAZULA & MAD PROFESSOR / PSYCHEBELLY DANCE MUSIC [USED CD]
エキゾチックなトルコの伝統音楽に様々なサウンド・エフェクトを加えたジャム・
バンド、今作はレゲー界重鎮マッド教授のサイケデリックなダブ・ミックスを加えた
刺激的作品!!フロア映えバッチリなナンバー多数の『ベイオール・ビート』傑作!
MAMADY KEITA / DJEMBE MASTER [USED CD]
14才にしてギネア国立舞踏団に選ばれた天才ジェンベ奏者、ママディ・ケイタ、又の名を
バランデュグ(村)の悪魔のベスト・アルバム。先祖代々伝わる伝統歌、様々な部族の
幾種類もの太鼓と楽器、血湧き肉躍る大迫力打楽器アンサンブル。
左から
NUSRAT FATEH ALI KHAN & PARTY / SUPREME COLLECTION [USED CD]
イスラームの神秘主義、インド、パキスタンのスーフィズムから派生した集団歌謡
『カッワーリ』。様々な熱狂的な謡回しの神秘的メッセージに永遠に続くかと錯覚して
しまいそうになる反復するリズム、間違いなくトランシーな状態に持って行く宗教音楽
第一級品。ダンスミュージック好きも是非。
PHAROAH SANDERS / DEAF DUMB BLIND [USED CD]
ファラオ・サンダース諸作のなかでもかなり天国に近いとこが見えた気分になる1枚。
ロニー・リストン・スミスの開放感溢れるピアノ・フレーズにカウベル/ホーン、様々
なパーカッションに、なにか乗り移ったかってくらい自然体のホーン。気持ち良すぎ。
EDDIE PALMIERI / RECORDED LIVE AT SING SING 1972 [USED 2CD]
N.Yアフロ・キューバン、ラテン・ジャズの名ピアニストが72年、ハーレム・リバー・
ドライブを引きつれ、シンシン刑務所で行なった激アツ・ライブ・レコーディング、TICO
からリリースされた2枚をデジタル・リマスター&カップリングした名2枚組CD。サルサ
の枠に留まらない器の大きさと不良感がまったく玉乱です。
左から
EXUMA / SNAKE [USED CD]
オープニング・ナンバーのマカロニ・テイスト含んだ悪魔的フォーキー・チューン
「OBEAH,OBEAH」でしょう。アフロ・ミュージック~フォーク、スカ~ロックまで
様々な要素を呪術的ヴードゥー・ムードで包んだ初期エクスマ・ワールド。素晴らしい!
EDDIE HAZEL / GAME DAMES AND GIUTAR THANGS [USED CD]
「STANDING ON THE VERGE~」らへんで才能爆発させていたジミヘン似と称された
ファンカデリックの名ギタリスト、唯一のソロ作。ライノからの5000枚限定再発(だそう)。
アルバム通してP-FUNKマナーな真っ黒い宇宙空間に漂うエフェクタブルでサイケな
ギター・サウンド。「CALIFORNIA DREAMIN’」(ママス~)「I WANT YOU」
(ビートルズ)カバー入り。コレホントにかっこ良すぎます。
GARY BARTZ / MUSIC IS MY SANCTUARY [USED CD]
フリー・ジャズ・ファンにはお馴染み、名サックス・プレイヤー、プロデュースに
スカイハイのミゼル・ブロスを迎えての、程よい高揚感のアーバン・メロウ・ソウル/
フュージョン作。可愛いシリータのVoの人気のタイトル曲他、やっぱ良いアルバム。
BURNING SPEAR / DRY&HEAVY+MAN IN THE HILLS [USED CD]
初セルフ・プロデュース、ソロ・アーティストとしての77年作、ジャック・ルビー
製作、ルーツ・コーラス・トリオとしての76年作、のルーツ大名作をカップリング。
両方ともバックはホースマウス、ファミリーマン、ロビーらのブラック・ディサイプルズ。
ISRAEL VIBRATION / ISRAEL DUB [USED CD]
『SAME SONG DUB』と『UNCONQUERED DUB』の小児マヒ・ルーツ・コーラス・
トリオの傑作ダブのカップリング。両方とも元のアルバムがすばらしスギのラスタ・
アルバムなうえに絶妙に抜き差したダブワイジンを聴かせるコチラはもはや感動的。
KEITH HUDSON / ENTERING THE DRAGON [USED 2CD]
いまいち何がしたいんだか伝わりづらいトロージャン・ファン・クラブからの限定
リリース。74年リリースのレア・アルバムがオリジナル・ジャケット・アートワーク
仕様、しかもボーナストラック15曲と内容はバッチリ!!定番リズム多めなのに
ファズ・ギターや歪んだ音像が滲み出る独特のサイケなムード。
延々と反復するビートからジワジワとトランス状態に持って行かれる感じって、
音楽で神様との合体をはかろうとした宗教的要素が強いんだなって改めて思いますた。
でも、そのグルーブが気持ちいいってとらえられる要素ってどうゆうものなのか?
それまで聴いて来た音楽の環境と知識ってだけでは収まらないはずだし。音楽で躍り
だしてしまうあの感じって何に向かっているのかなって。それを言ったら好きな音楽
ってなんじゃろ?個人差あるしなー。謎です。まあ、とくにまったく深い意味は
ありません。
何はともあれジャケット・クリックでウェブ・ストアへ~。ヨロシクですー。
(マツモト)