『毎月第２月曜日に渋谷ROOMで行われているパーティー "STEPPA"。
最近の気の利いたDJなら今どきのトラックに４ッ打ちREGGAEを混ぜてかけたりするのは
もう常識だと思うが、そんな流れをかなり早くから啓蒙していたこのPARTYが、
遂に満を持してコンピレーションCDを発表する。

70'sの４ツ打ちレゲエ "STEPPA"チューンばかりを収録したこの銀盤を鳴らしてみれば、
「Agrovators」、「Revolutionaries」、あるいは「Mikey Dread」、等の創り出す音の彼方に、
最初にジャメイカで始まったオリジナルレイブの空気をかぐことができる。

しかも驚くべき事に、彼らが示したDUBの閃きや手法は、古びていない。
いや、むしろその洗練にはいまだ追いついていないのではないか、、

時代、地域でダンスミュージックに求められるものの質は変わるし、そこがおもしろさの
ポイントでもあるのだが、現在において、公平に聴き比べてみても、
この時代の"STEPPA"チューンが世界遺産である事は、もっと知られてもよい事実だと思う。』

松岡徹 a.k.a PRINCE MATSUOKA